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水産物 医食同源
ヒヤッとビヤっとビールだぜ! 9
掲載日:2007年09月20日
 
アイコン まいど、まいど、イダテンのゲンさんです!
 いやあ、9月も半ばを過ぎたってえのに、何でえこの暑さときたら! 先日、あっしは中国四川の山奥から帰ってきたんだが、とっくに秋になってると思いきや、2週間前と変わらないこの暑さだ。おまけに東北地方は大雨が続いてるとやらで、どうにも妙な陽気が続きやがる。
 暑い年ってえのは、海面の温度も上昇するので台風が多くなるのが相場だが、今年もちょっくらそんな感じがするじゃねえか。
 あっしの小うるさい友達の話だと、地震を起こす地下のエネルギーと台風ってえのは、繋がりがあるんだそうだ。地殻が変動すると台風が引き寄せられ、反対に台風が近づくとそれが引き金になって地震が発生しやすくなる・・・なんて、ほざいてやがったよ。
 その的中率は、あっしの採点で半々ってトコだが、まあ、まるっきり出鱈目という感じでもないようだ。台風に地震では、弱り目にたたりめで難儀な話だが、ともかくも秋は防災のシーズン。ともかくも火には注意して、防災セットをチェックしておこう!
 それにしても残暑はもう少し続きそうな塩梅だ。みなさん、美味しくて滋養のあるモンでも食べて、精をつけておくんなせえよ。ともかくも日本の外食産業に元気を与えるべく、このイダテンのゲンさん。日夜、粉骨砕身でみなさまにあらゆる「食」を提供いたしやす。
 さあ、お客さん! 遠慮するこたあねえから、じゃんじゃん注文しておくんなせえ!
   
 

旨いぜ、とりあえずビール!

 

 前回は、猛暑のアルコールについてご注意を申し上げた。そろそろ秋の虫の声が聞こえはじめ・・・というより、まだツクツクボーシが鳴いている妙チキリンな陽気だが、残暑厳しい折りとはいえ、本当の意味でビールを楽しむには丁度良い季節になってきた。そこで今回からビールに合うつまみ、料理などをご紹介していくことにいたしやしょう。

  イラスト
   これは蕎麦屋とか寿司屋、あるいは和食屋行くと多いケースだが、「ビールを飲むと腹がガボガボになって食べられない」といって、日本酒や焼酎に切り替えるご仁がいらっしゃらないかい? 俗に言う「とりあえずビール」ってヤツだな。
 だがビールを飲むと腹がガボガボになる・・・これは大いなる誤解だ。ビールは食欲を増進させる効果があって、食い合わせによってはむしろ、普段よりいっぱい食べられるはずなんだよ。
 ここで考えたいのが、日本のビールってえのは、殆どが下面醗酵タイプのラガーだってことだ。よほどのビール専門店でもない限り、日本でラガー以外のビールを飲むことは難しい。実はこのラガーってえのが曲者で、旨いことは旨いんだが、日本料理にピッタリくるかというと必ずしもそうではないのさ。
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 もちろん腹が減って、ノドが乾いている時なら最初の一杯目、お寿司の最初の一口は美味しいし、勢いで飲み食いする。だが寿司やお蕎麦でビールだと、二杯目三杯目あたりには他の酒を飲みたくなってくる方が多いはずだ。
 それというのも醤油にはメチオノールという、ほのかに硫黄臭を発する物質が入っていて、魚の臭みを取ってくれる働きをしてくれる。ところが、ラガービールには同じく二酸化硫黄といった硫黄化合物が含まれていて、硫黄系どうしの香りがバッティングする。はじめの一杯は美味しいので気にせず飲むが、二杯三杯と飲み進めるうち鼻についてきて、ビールで腹がガボガボになるという誤解を与えるわけだ。
 とりあえずビール、が日本人の定番なのは、和食自体がそんな性質を持っているからだろう。もちろん、はじめの一杯か二杯で他の酒に変えるのは、あまり粋とはいえないし、おビールさまに失礼な気もするが、最初の一杯を美味しく飲む日本のオヤジたちの知恵と言えなくもない。良きにせよ悪しきにせよ、日本人の嗜好がよくあらわれたビールの飲み方じゃないかと思うがね。
 え? あっしはどうかって。粋を身上にするイダテンのゲンさんに何を聞きやがる!
 あっしはオヤジたちの味方だもの、「とりあえずビール」派だよ♪

 

和食にエールを送ろう!

   
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   そうは言ったところで、いつまでも「とりあえずビール」では、世界中にひしめく旨いビールや、日本の宝・地方の地ビールを楽しむという幸福を享受することはできない。
 それじゃ、どんなビールが日本食に合うのか? 逆にどんな食事が日本のラガーに合うのか? ちょっくらここで考えてみよう。
 意外に思うかもしれないが・・・和食に合うとされているのは、実は上面醗酵のエールビールなんだ。こいつは硫黄系の物質が含まれてないため、飲むとスッキリした喉ごしで、刺し身に醤油といった食い合わせもOKだ。また副成分の多いエールには、フルーツの香りなどがあって、魚の生臭みをかえって打ち消すこともあるくらいなのさ。以前、ご紹介した軽井沢の地ビール”Yona Yona”やイギリスの”バス・ペールエール”なんてえのは、実に和食にピッタリくる。騙されたと思って、試してやっておくんな。
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 それから前言をひっくり返すようだが、日本のラガーの雄エビスやエビス・ホップス、サントリーのプレミアムモルツなんて濃口のビールも、二杯目三杯目あたりで別のお酒にスイッチするという条件付きで、美味しく飲めるビールに違いない。
 玄人のお客さんがたは先刻ご承知だろうが、基本的に日本料理には日本酒や焼酎が合うようにできている。特に日本酒と海産物の相性は鉄壁で、どんなワインにもピッタリ合うものはないとされる生ガキでもOKだ。
 そうは言っても、通常の居酒屋でエールビールを置いてある店は少ないもんだ。ここは家で飲む時のマメ知識として覚えておく程度で良いだろう。

 

ビールに洋食は如何かな?

   では、どんな料理が日本のラガーに合うのだろう(何でも合うといえば、合うんだが)。
 いや、日本のラガーというのは余りに大雑把なくくりではあるが、これを前述のエビスやサントリーのプレミアムモルツなど、麦芽100%のビールを基準にしてみるよう。
 するってえと、そのルーツはドイツからチェコにかけての本格派ピルスナー・スタイル! そうと来りゃあ、単純にドイツやチェコで食べられているジャーマンポテトにザワークラウト、ソーセージ、アイスバインなどが合うに決まってる。
 ポテトは塩かコンソメ味のシンプルな味付けがオススメ。また、キャベツの酢漬け・ザワークラウトの酸味とキャベツの持つ甘味は、ホップの苦味と爽やかさに良ーくマッチするのさ。
 ソーセージやアイスバインのような肉料理との相性は、言うに及ばずだが、特にソーセージは種類も多く、ビール界のつまみとしては、なかなかの大立者なもんで、次回以降じっくりお話しをしてみたい。どれも日本のラガーとの相性は抜群で、ホップの苦味と爽やかさのマッチングがたまらないぜ!
 あっしが思うに、実は日本のラガーに合うものといえば、日本の洋食ではないかと思う。理由は簡単、洋食のルーツは色々あれど、その多くがドイツやイギリス、米国など、ビールを好む国や地域をベースにしているからだ。
  写真_洋食全員集合
 

 それだけじゃねえ。切れ味の良い揚げ物は、ホップの切れ味の良い日本のラガーにピッタリなのさ。トンカツはオーストリアのウインナ・シュニッツエル。海老フライやカキフライは、おそらくそこから派生したものだろう。日本のカレーは、以前「かれーな印度カレーを召し上がれ」でも申し上げたように、インドではなくイギリス。最近は絶滅しつつあるスパゲッティ・ナポリタンはアメリカ。イタリアのピッツァならぬ、宅配ピザもアメリカと、意外に食い物の不味い・・じゃない、味付けの大胆な国からやってきたものが多いのさ。
 それを日本人独特のアレンジで、本場から来た外国人をも魅了する料理に変えてしまう技はなかなかのもの。特にトンカツや海老フライを、エビスビールでウグウグとノドに流し込む至福は堪えられない・・おおお。
 ところでそんな至福の揚げ物が、食材仕入ドットコムさんにひしめいている。海老フライを筆頭に、カキフライコロッケ串カツハムカツロースカツと、フライさまのオンパレードだ!
 どうぞ、召し上がっておくんなせえ。
 さーて、時間が来やがった。
 それじゃ、お客さん! 次回をお楽しみに!

 
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