| 掲載日:2007年07月25日 |
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| 喉ごし爽やか南国 |
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| 先日、あっしは10日ほど台湾出張してきたんだが、いやあ台北も台南も暑かったねえ! 特に台南の日差しといったら、南国に行き慣れてるゲンさんもグッタリするほどだったな。けどその分、仕事のあとのビールが旨かったさね〜。 台湾のビールの中では「台湾 |
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| 思えば、東南アジアをはじめとする南国のビールってえのは、こうしたライトな味わいが多い。タイのシンハ。フィリピンのサン・ミゲル。ヴェトナムのタイガー。インドのキングフィッシャー。メキシコのコロナ、そして日本では沖縄のオリオンビールなどといった塩梅で、どれも暑い時グビグビ飲むのに向いている。こいつらは、ベルギーやドイツ、チェコなどヨーロッパ系のどっしりとした味わいのビールとは、まったく違った飲み物と言えるだろう。 これら南国のビールに共通して言えるのは、麦芽以外に米やコーンスターチを、ごく当たり前に入れていることだ。アジアの暑い国々にとって、バイエルン国王の”ビール純粋令”は絶対ではない。つまり必ずしも「ビールは麦芽・ホップ・水のみを原料とすべし」でなくとも良いってことなのさ。 |
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| だって、そうだろう。北海道に近い気候のドイツで好まれるビールと、35〜40度にのぼる熱帯で好まれるビールでは、嗜好に違いが出てくるのも当然の話さね。どっしりとしたビールがお好きな方には物足りないかもしれないが、”台湾 台湾 |
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| 出来上がった台湾 もっとも台湾の人ってえのは、思ったほど酒を飲まない。日本のおでん屋などと違って、屋台でお酒やビールを飲んでる人は至って少ない。たまにいたと思ったら、日本人だったりする。これはインドやヴェトナムなどの熱帯でも同様で、あまりに暑い中のアルコールは、体に良くないってことだろうな。 あっしも以前、インドのジャイプールで、47度の炎天下にビールを飲んだことがあるが、その時はさすがにぶっ倒れちまったもんだ。だが、それは日本国内でも一緒の話。みなさま、猛暑の中の飲み過ぎにはくれぐれもお気をつけくだせえよ。 |
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| 香り豊かなペールエールは如何? | |||||||
| さっぱりとした台湾ビールの後は、芳醇な上面醗酵、エールビールのお話をしよう。こいつは「ヒヤッとビヤっとビールだぜ!」の4回目でも申し上げたように、醗酵すると酵母が上に浮いてくるタイプのビールだ。 エールは不純物が十分除かれてない分、味わいが深いのが魅力だな。下面醗酵タイプが”ラガー”と呼ばれるのに対して、上面醗酵のものは”エール”と呼ばれているのは、前にもお話しした通りだ。 |
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そんな中、あっしのオススメの一品がイギリスの上面醗酵ビール、「バス・ペールエール」だ。こいつはデパートや高級スーパーなどに置かれているが、1本250円前後と、輸入ビールとしてはお手ごろな価格だ。一度ぜひお試しいただきてえ。バス・ペールエールは、あのタイタニック号にも詰められていたという歴史あるビールで、豪華客船のリッチな乗客たちを満足させていたのが自慢という、エールビールの老舗ブランドだ。日本との関わりも古く、開港当時の横浜、神戸でも飲まれていた。創業は1777年。イギリス中部のスッタフォードのウイリアム・バスによって創設されたことから、この商品名がある。 ここで湧き出る水は、大量のカルシウムやマグネシウムなどのミネラルを含んでいる。いわば硬水と呼ばれるヨーロッパに多いタイプの水で、こいつがペールエールのビール造りにピッタリだったんだな。 |
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| そのヒントは写真のビールの色にある。なんかみなさん、この色・・・不思議だと思わないかい? だって、ペールエールと呼ばれているのに、ビールの色は濃いめの茶色。ちっともペール(薄い)じゃないだろう? 実はこいつは比較の問題で、ギネスのように黒い上面醗酵ビール(スタウト)に比べれば「薄い」ってことなんだ。とかくあっしらはビールというと、日本の小麦色ばかり想像するが、世界のビールは、色ひとつとっても幅があるってことだね。 |
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| 硬水に含まれるカルシウムというのは、ビールの色を濃くしすぎない特性がある。硬水がこれ以上濃い色にさせない作用があるわけだ。さらに上面醗酵のビールに多い、余分な浮遊物を沈殿させる役割を持っている。それが芳醇な香りとコク、さっぱりとした苦味を生み出しているわけさね。 エールはぬるくして飲むというが、冷やして飲んでも旨い。味わいや香りを楽しもうと思ったら、少しぬるいくらいが良いだろう。けっこう刺し身などの魚介類にも合うもんで、一度試しておくんなせえ。 ペールエールはイギリスのお家芸のようだが、実はアメリカで生まれたアメリカン・ペールエールというスタイルのビールもある。アメリカンタイプのビールといえば、バドワイザーやミラー、クアーズのような薄いタイプを想像するだろうが、アメリカン・ペールエールは濃厚で、エール独特のコクがあって、こいつもイングリッシュ・ペールエールに勝るとも劣らない。アメリカ産、柑橘系の香りがするホップを使用しているのが特徴で、いやいや、こいつも実に旨いもんだ! さーて、時間がきやがった。 それじゃ、お客さん! 次回をお楽しみに! |
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