| 掲載日:2007年04月25日 |
|
|||||||
| イタリアのお鍋さん、バーニャ・カウダ | |||||||
さーて、お楽しみいただいた「冬将軍にゃあ、「ナベ奉行」のあったか裁きが一番でぃ!」も、とりあえず今回が殿(しんがり)になる。おっと間違えないでおくんなよ、春が来てこれから暖かい季節になろうってえのに、お鍋さんでもねえだろうから、ひとまずは終了ってことさね。まだまだ寄せ鍋だのすき焼き、ふぐちりなど、お聞かせしたい鍋ものはいっぱいあるんだ。残りの鍋は「シーズン2」ってことで、今年の冬にまた再開することになるだろうよ。 さて、シーズン1・最終回の今回は、ちょっくら趣向を変えて西洋の鍋「バーニャ・カウダ」とやらをご紹介しよう。こいつは以前、「マンマミーア・イタリアン」でもご紹介したことがあるから、覚えてらっしゃる方もいるだろう。 バーニャ・カウダってえのは、イタリア版チーズ・フォンデュと思っていただければ間違いない。パンの代わりに生野菜や温野菜、チーズの代わりにアンチョビーとニンニク、オリーブオイルをペースト状にしたソースを使うベジタブル・オイルフォンデュさね。 ともかくも論より証拠で、前回のマンマミーア・イタリアンでは紹介できなかった、レシピも写真もふんだんにご用意した。 今回はバーニャ・カウダがどんなものか、とっくりと味わっていただきやしょう。 |
|||||||
![]() |
|||||||
![]() |
|||||||
| 居酒屋メニューに「バーニャ・カウダ」は如何? | |||||||
| もともとバーニャ・カウダってえのは、ピエモンテの農民たちが、作物の取り入れが終った農閑期にみんなで集まり親交を深めるために食べた料理だ。まさに「イタリアの鍋料理」って寸法で、使う野菜に決まりはない。 今回ご紹介したレシピでは日本人の好みに合わせ、ふんだんに生クリームを加えてみたけど、バーニャ・カウダの本場ピエモンテ州では、アンチョビーとニンニク、オリーブオイルのみを使うことが多い(あっしは生クリーム入りが断然好き)。 北イタリアはバターやラードが中心だったから※1、バーニャ・カウダのように大量のオリーブを使う料理は珍しい。こいつは、南のリグーリア州にジェノヴァのような漁港が多く、サルディニアやシチリアで獲られたオリーブやアンチョビーが運ばれてきたからなんだ。 さらにピエモンテ州北部ではスイスと国境を接しているため、チーズフォンデュのレシピが入ってきたんだ。いわばバーニャ・カウダは、南イタリアの材料とスイスのレシピが、北イタリアで結婚して生まれた料理というわけさ。 |
|||||||
![]() |
|||||||
ところで、以前マンマミーア・イタリアンでご紹介した時は、まだバーニャ・カウダは一部のイタリア料理店で出されるだけだったが、最近では多くのイタ飯屋で出されるようになってきた。 |
|||||||
|
|||||||
| バーニャ・カウダ、その名の誤解って? | |||||||
![]() |
|||||||
| 余談ながら、バーニャ・カウダの意味だが、バーニャはピエモンテ方言でオリーブオイルをベースにしたソースのこと。カウダ※2は熱いという意味だ。 バーニャは「風呂」という意味で、バーニャ・カウダは「熱い風呂」という意味だという人がいるが、あれは大間違いなんで人前で言わないでおくんな。何でもイタリア語で風呂は ヴァスカ・ダ・バーニョ(vasca da bagno)と言うそうだが、バーニョだけだと「トイレ」という意味になるんだそうだ。知りあいのイタリア人も「イタリア人が”トイレ”を料理の名前に付けることはないよ。そもそも”熱い風呂”なんていうこと自体、日本人の発想だよ」と言っていた。たしかにピエモンテの農民が熱い風呂に入るかなんて、甚だ疑問さね。 こいつはよくある、世間の大きな誤解ってヤツなんだろうな。 さーて。次回からは、これから暖かくなる季節をひかえ、みなさまの大好きなビールと、それに合う料理とやらを特集していこう。 ああ、困った、困った。あっしも仕事でビールをいっぱい飲まねえといけねえな〜。 ああ、ビールがこわい! 枝豆がこわい! てなワケで・・・それじゃお客さん! 次回をお楽しみに! |
|||||||
|
| Presented by 食材仕入ドットコム All Rights Reserved. Copyright© 2006, Food's-Foo 推進機構All Rights Reserved. |