| 掲載日:2007年04月11日 |
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| 春の雪見に「雪鍋」を | ||||||||||||||||||||||||
| 今回は先日降った、春の雪に合わせてというワケじゃないが、「雪鍋」ってやつを取り上げてみよう。雪鍋は「みぞれ鍋」とも呼び、見ての通りタップリの大根おろしを鍋に入れて、それを雪に見立てて食べるという、実に日本人好みのお鍋さまだ。 見た目も名前もきれいで美味しく、どんな具材とも相性が良いことに加え、健康にもすぐれている言うことなしの鍋料理だが、あっしの記憶ではそんなに昔からあったワケじゃなかったような気がする。 |
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かの池波正太郎先生は「細かく切った大根で豆腐を煮れば、不思議と”す”が入らない」と仰っているそうだが、それが雪鍋のことではなさそうなんだ。まあ、大根と豆腐は相性が良いって話さね。 |
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| 大根おろしは胃腸薬だった? | ||||||||||||||||||||||||
| ときにお客さん。俗に下手な役者とかけて「大根役者」と呼ぶことがあるが、ありゃ何でだか知っているかい? そのこころは、”いくら食べても当たらない”ってことで・・・はあ、お粗末さま。 いや、これは実際の話。何といっても、大根ってえのは昔から胃腸に良いとされてきた野菜だ。大根は95%が水分という水ぶくれ野郎だが、何といっても消化を助ける酵素・ジアスターゼの効能が素晴らしいんだ。ジアスターゼは、デンプンやグリコーゲンなどを分解するのに優れた酵素だが、大根にはそいつらが豊富に含まれてるってワケよ。 実際にジアスターゼの効能を用いて世界中に広まった胃腸薬に、かのタカジアスターゼがある。タカジアスターゼは今から100年以上前に、高峰譲吉博士※1がウイスキー醸造から生み出した画期的な胃腸薬だが、こいつは現在でも販売されていて、胃腸薬として多くの人の健康に寄与してるってえんだから驚きさね。 |
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漱石の「吾輩は猫である」の中にも、自分自身がモデルという苦沙弥先生がタカジアスターゼを飲む場面があるんだが、そいつをちょっくら紹介いたしやしょう。タカジアスターゼがタカジ”ヤ”スターゼになっているのが、時代を感じさせるところだね。 「吾輩は時々忍び足に彼の書斎を覗いて見るが、彼はよく昼寝をしている 何でも胃酸過多の人ってえのは、大飯をかっこんで1〜2時間後くらいに胸焼けすることが多いんだそうだ。あっしの勝手な想像だと、どうやらこの場面からは漱石が胃酸過多傾向にあったんじゃないかって気がする。 |
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| 雪鍋の”おろし”は手早さが身上 | ||||||||||||||||||||||||
| 実際、ステーキやハンバーグのように食べごたえのある料理をいただく時、大根おろしと一緒に食べると後に残らないことが多い。これはもちろん大根に含まれるジアスターゼをはじめ、プロテアーゼ、リパーゼといった強力な消化酵素のおかげだ。 ただ、残念ながらこいつら酵素はひじょうに壊れやすい。熱にも弱いし、大根おろしにした場合など、時間が経つにつれて失われていく。 だから雪鍋の場合、具材に火がまわって、食べる食前に大根おろしを入れるのがオススメだ。間違っても、最初から入れたりしないでおくれ。 大根おろしは肉や魚の余分な臭いも緩和してくれるので、雪鍋にはどんな具材でも合わせることができる。食材仕入ドットコムさんでは、みなさんのお好み食材が手に入るから、どうぞご検討のほどお願いいたしやす。 ひとつ食材選びのポイントを申し上げると、なんせ品の良さが身上の雪鍋。色がきれいに見える食材を選んでみては如何かな? あっしの好みでは白と緑、少々の茶色という組立がよろしいかと思う。食材ってえのは色のバランスで選ぶと、不思議と味も栄養価も高くなるもんだ。おひとつ試しておくんなせえ。 さーて、時間が来やがった。 それじゃ、お客さん! 次回をお楽しみに! |
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