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水産物 医食同源
冬将軍にゃあ、「ナベ奉行」のあったか裁きが一番でぃ! 8
掲載日:2007年03月14日
 
 カキあいこんまいど、まいど、イダテンのゲンさんです!
 いやあ、先日の株価の下落にはちょっくら驚いたなあ。長いこと商売をしていると、あんなことはしばしばあるもんだが、5日も続けてあんな大幅に続落したのは、ここ最近なかったことだ。景気は堅調なんて言ったところで、まだまだ砂上の楼閣みてえなもんだ。
 今回の震源地は、何でも上海市場の下落に端を発するそうで、中国の市場がそれだけ存在感を増してきたということなんだろう。あっしの口のわるいお客さんに言わせると、仕組まれたんじゃないか、なんて意見もあるが・・・そこまで穿った見方をしなくても良いとは思うものの、ちょっくら腑に落ちない今回の株価の動向さね。
 そこの勝ち組の旦那がた! どうぞみなさまも、お気をつけくだせえよ。まあ、自戒を含めて、勝って兜の緒を締めよといったところで、また仕切り直しさね。
 ともかくも新しい年度にむけて、あっしイダテンのゲンさんも食材仕入ドットコムさんも気合い入れてスタンバイOKだ。みなさま、よろしくお頼み申しますよ!
   
  カキを食べて元気になろう!
   さてさて「ナベ奉行のあったか裁き」も早や8回目だが、今回はこの冬受難だったカキを取り上げてみよう。
 まったく食べ物の風評被害ってえのは頭の痛いもんだ。ノロウイルスが原因の感染性胃腸炎が流行ったのが昨年の12月。卸価格が27%前後も落ち込み、カキ業者さんがこぞって悲鳴をあげた。かき入れ時だっただけに、その被害はなおさらさね。
  カキなイラスト
   いやはや、イメージってえのはこわいものだ。ノロウイルスなんてえのは85度で加熱すれば死滅するもので、土手鍋やカキフライなど、加熱したカキ料理を食べていれば心配ない。どうぞ、安心して食べておくんなせえ。
 もっとも水産の専門家ほどカキの冤罪はわかっていたようだ。ある大手居酒屋チェーンは、カキ料理を出し続けていたし、心ある寿司屋さんは生ガキの握りなんぞを、ずっとお出ししている。みな付和雷同に安全なカキを引っ込めていた中、その心意気は買いたいもんさね。
 なんせ、海のミルクと呼ばれるほど栄養満点のオイスターくんだ。カキにはタンパク質はもちろん、生体エネルギーのモトになるグリコーゲンやタウリンがタップリ含まれている。おまけに貧血防止になる鉄分や銅などのミネラルも豊富!
 カキのシーズン自体は残り少ないくなったが、食材仕入ドットコムさんの冷凍カキは一年中健在だ。今年はカキを遠慮して食べなかったなんて方も、どうぞその分を取り戻し、腹いっぱい食べてやっておくんなせえ。
  カキの土手鍋レシピ
  どう違う? 生食用と加熱用
  写真 ところで、多くの素人さんが「生食用」と「加熱用」のカキを勘違いなさっているようだ。つまり生食用の方が新鮮で、加熱用はそれより劣る、なんて解釈をしているみたいなんだ。
 そんなご仁は、「何でも生で食える方が良いだろう」ってんで、カキフライに生食用を使ったりするわけだが、いやはやそいつがシロートの赤坂見附・・・食べてみるとこいつが旨くなかったりするんだな〜。
 理由は簡単。生食用のカキというのは、出荷前に紫外線消毒などを施した海水に2〜3日ほど入れ、浄化させたものなんだ。カキってえのは、あの小さな体に何と1時間で25〜30リットルもの海水を通しプランクトンをモリモリ食べる。そいつがカキの生命力でもあり、自浄作用でもあるんだが、海中のプランクトンや微生物を食べるカキにすれば、水だけ飲まして食べ物は与えないって状態になるわけさね。
 生食用のカキを加熱すれば、身が縮むのは理の当然。カキしゃぶのように湯にくぐらす調理法ならいざ知らず、カキフライのようにしっかり加熱する料理では、身が縮んでパサパサになり、旨くなるハズがない。
  写真
   一方で加熱用のカキは、滅菌海水による処置をしていない、そのままのカキだ。生食はオススメできないが、身もプリプリと太っているので土手鍋やカキフライにした時の旨味は抜群だ。
 食材仕入ドットコムさんでも、加熱用として「広島産カキIQF」「きれいな海で育ったカキ」「冷凍・志摩の究極のカキ」をご用意している。あっしの好みを言わせてもらえば、特に土手鍋にオススメなのは、冷凍・志摩の究極のカキかな〜。ま、どれも海の栄養でパンパンに身が太っていて、カキフライなんぞにすりゃあ、その美味しさは受け合いだ。
 安くて安全で美味しいオイスターくん、どうぞ食べてやっておくんなせえ。
  広島はカキの帝国でい!
  写真 広島は宮島の頂上から瀬戸内海を一望すると、ところ狭しとカキ養殖の筏が浮かんでいるのに驚かされる。瀬戸内は波の少ない静かな海で、潮の流れも緩やかなんだが、それが筏を使った養殖には適しているんだな。
 いやはや広島の連中ってえのは、ほとんどファストフードの感覚でカキを食べる。焼きそばやお好み焼きのように、屋台で食べるようなものにまでカキを入れるわけだが、そりゃあ、海一面に筏が浮いてるくらい育てていれば、広島の人口くらい賄えそうな感じだよな。
 また、緑豊かな中国山脈を縫って流れる河川水には、窒素やリンなどを含んだ栄養塩類がタップリ含まれている。こいつはカキの餌になる、植物性プランクトンの増加を促すのに欠かせないものなのさ。いわばカキは海だけでなく、山の恵みも養分にして丸々と太るワケだ。
 土手鍋ってえのは、そんな広島で生まれた名物鍋だ。何でも昔、安芸郡矢野町の土手吉助とかいうカキ商人が、鍋のフチに味噌を塗った鍋ものを「カキの土手鍋」として大阪で売り出したところ、こいつが大好評! 以来、カキの土手鍋や土手焼が広島名物になったそうだ。
  写真
   見た目の面白さに惹かれる大阪人には、鍋のフチに味噌を塗ったのが受けたんだろうな。本場の広島では、ご紹介したレシピのように、フチに味噌を塗らないやり方も多いんだが、このあたりはお好みといったところかもしれない。焼き味噌の香ばしさがお好きな方は、文字通りの土手鍋で試してみるのがよろしいだろう。
 さーて、時間が来やがった。
 それじゃ、お客さん! 次回をお楽しみに!
   
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広島産カキIQF