| 掲載日:2007年02月15日 |
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| 西太后も”しゃぶしゃぶ”を食べた? | ||
| 今回の「ナベ奉行のあったか裁き」は、どなたさんもお好きな”しゃぶしゃぶ”を取り上げてみよう。丁度良い塩梅に、食材仕入ドットコムさんでも「牛肉スライス商品」のキャンペーンをはじめたもんで・・・どうぞ、合わせて試してやっておくんなせえ。 さて、しゃぶしゃぶはすき焼きとペアになって、よくお店のメニューに加えられる鍋料理だ。どちらも歴史の新しい料理だが、すき焼きが明治時代に産声を上げたのに対し、しゃぶしゃぶは昭和20年代に誕生した、さらに新しい料理だってえのは意外な話かもしれない。 そのルーツを遡れば、薄切りにしたお肉を湯の中にくぐらして食べるレシピは、もともと中国は満州族のショワンヤンロウ(刷<さんずい>羊肉)という料理に辿り着く。満州族が中国を支配していた清朝の時代、宮中で冬至にショワンヤンロウを食べるのが慣わしだったというから、その起源はわりと古いということになるだろう。 清朝といえば、あの西太后の満漢全席で知られる美食の帝国だが、それを考えれば、羊肉の薄切りを湯にくぐらせる料理はかえってつつましい。満州族は中国北部からモンゴルにまたがるツングース系の少数民族で、おそらくショワンヤンロウは放牧を生業にしていた時の名残だったんだろう。 |
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| ショワンヤンロウ用の肉は薄切りが命とされ、調理人の腕はいかに薄く切るかにかかっていた。冬至の頃、肉が凍る時期になると、通常ではできない薄切りが可能になったため、冬の料理とされたんだ。 そいつを耳ざとい京都のお茶屋さんが何処からか聞きつけたんだな。はじめに羊の代わりに牛肉を用いて、お茶漬けの上に薄切り牛肉をのせたそうだ。それを昭和27年、大阪のスエヒロというお店が煙突のある中国の火鍋を使って、現在のしゃぶしゃぶと同じ料理をお出ししたのが始りだ。 しゃぶ、しゃぶ、と湯にくぐらせることで、この名を登録商標にしたってワケさね。 以来、瞬く間にしゃぶしゃぶは全国はおろか、海外にまで広がっていったんだな〜。もっとも、今のように専門店が増えたのはバブル絶頂の時期だったんだとかで・・・しゃぶしゃぶは、日本料理の代表みたいなデカい面してるけど、ほんとうは新参者もいいとこってわけさね。 |
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| しゃぶしゃぶは体に良いぜ! | ||
| ところで今、ご紹介したレシピだが、例によって調理担当が長谷川家の女将一門いう、いわば素人の手すさびだ。まあ、玄人衆のみなさまにお見せするようなモンじゃございませんが、昨今は素人衆のお客さんも多いとのこと。家庭料理という意味で、多くの人が手軽にしゃぶしゃぶを楽しむには、かえって良いかなと思った次第さね。 本当は専門店なんぞは、あんなに野菜などの具材を入れないんだが、美容に気を使う女性軍団が集まると、ああなっちまうようだ。まあ、健康のことを考えると野菜は多い方が良いんで参考にしてくだされば幸いってもんでさあ。 それにしても最近じゃ、薄切り肉とは無縁だった欧米でも、”しゃぶしゃぶ”は健康指向も相まってなかなかの人気だそうだ。 あの「美味しんぼ」じゃあ、湯の中に薄切り肉なんぞくぐらせると、旨味が逃げちまうじゃねえかと、海原雄山に一刀両断にされているが、あっしに言わせりゃそんなことはない。むしろ、余分な脂を適度に抜いて、ポン酢やゴマダレで食べれるのは、あっさり味を好む日本人に合った食べ方だし、その上、何より健康に良いやね。 |
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| お肉は体に良いぜ! | ||
| 近頃は米国産牛肉の問題などもあって、健康面で見ると、牛肉は敬遠される傾向にあるが、いやはやどうして、牛ってえのは実に体に良いもんなんだよ。 何と言っても牛肉の素晴らしい点は、その豊富な良質のタンパク質にある。人間の体を構成する物質の中で水の次に多いのがタンパク質で、ヒト全体の15〜20%くらいを占めるんだ。成長期のお子さんはもちろん、あっしのような、棺桶に片足突っ込んだような白髪アタマでも、十分にタンパク質を摂取しないと体の組織を維持させることはできない。 年寄なんぞが血行不良や免疫が弱まるてえのは、往々にしてタンパク質の不足が一因になることもある。そんな意味でも、牛に限らず肉を適度に摂取するってえのは、健康を維持する上で大切なことなんだ。 |
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| 自然界には一千億とも一兆とも言われるタンパク質の種類があるが、そいつらはすべてたった20種類ほどのアミノ酸の組み合わせで出来ている。中でも人間の体で生成できない「必須アミノ酸」というものが、生体維持には重要とされるんだが、牛肉をはじめとするお肉は、そいつらをバランス良く含んでいるのさ。 もちろん摂り過ぎは禁物なのは言うまでもないが、一般に流布した牛肉などのイメージとは反対に、肉には血管を丈夫にして高血圧や脳梗塞などの血行障害を防ぐ効果も期待できるのさ。 また肉には抗うつ効果があると言われているセロトニンや、幸福感を醸し出すアナンダマイトも多く含まれている。食べた時の満足感によってストレスも軽減できるのも、お肉の健康効果のひとつなんでさあ。 さーて、時間が来やがった。 それじゃ、お客さん。次回をお楽しみに! |
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