| 掲載日:2006年08月23日 |
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| 東の横綱サンバル&西の横綱ラッサム | |||||||
| 前々回だったか、あっしは「日本ではまだ珍しい南インドの料理」と申し上げたが、何でも巷のカレーファンの間では、南インドのカレー人気が高まってるって噂だね〜。ごく最近も大手グルメ雑誌などで、大々的に南インドカレーの特集が組まれてたもんで、昔からチェンナイと商売をしているイダテンのゲンさんも嬉しい限りさね。 人気の理由は、美味しさはもちろんのこと、何と言ってもそのヘルシーさにあるだろう。南インドの料理てえのはベジタリアンの多い土地柄から野菜料理が中心で、油の量も比較的少ない。タイ料理やベトナム料理が日本人に人気なのと同じで、野菜たっぷり&ローカロリーな南インド料理は、今ようやく脚光を浴びつつあるってことなんだ。 |
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| とはいえ、タンドリーチキンのような北インド料理に比べ、南インド料理はまだまだマイナーな存在だ。人気が高まっていると言っても、それはまだ一部のカレーフリークたちでの話。チェンナイ(マドラス)周辺に友達の多いイダテンのゲンさんも、及ばずながら南インドカレーの普及に貢献したいと考えるこの頃さ。 今回ご紹介する「ラッサム」も、日本人の嗜好に合った南インドのスタンダードに違いない。前回のサンバルが東の横綱なら、ラッサムは西の横綱にあたる南インドの代表的なスープカレーだ。 ところで本来、ラッサムの主材料はトマトと煮豆、ニンニク、スパイスだけのシンプルなものだが、今回のレシピでは、あえて日本人になじみのあるダイコンやジャガイモ、ニンジンなどを加えてみた。こいつらを入れるのは本来からすると邪道かもしれないが、もちろん省略しても、反対に好みの野菜を加えてもかまわない。ともかく体に良いレシピなことは間違いない。どうぞ試してやっておくんなせえ。 |
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| 北の小麦、南のお米! | |||||||
| 広くて多様なインド亜大陸だが、その食文化をざっくり分けると、北はナンやチャパティの主原料・小麦粉の文化であり、南はお米の文化であるといってよいだろう。よく日本人は自分たちの食生活を「洋食」「和食」といったくくりで分けるけど、南北のインド料理もそれと同じ「小麦食」「米食」ということで区別することができるかもしれない。 総じて小麦粉を使った料理は、濃厚な強い味をした料理が合う。ナンやチャパティ、ロティといった小麦粉を使ったインドのパン・・・とりわけナンのように一度発酵させて※1土窯のタンドール一気に焼き上げたものには、北インド料理の代表、タンドリーチキンやスパイシーなマトン・カレーが合う。 |
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| 一方でインド米料理には、サンバルやラッサムのような南インドのスープカレーがぴったりだ。バナナの葉に「これでもか!」と盛られライスに、数種類のカレーを手で捏ねながら口に入れていく食感は何ともたまらないものがある。あれは南インドに行った時の楽しみだな〜。 かの「美味しんぼ」にも「手で食べた方がずっと美味しい!」なんて、わざとらしいセリフがあるけど、あれは実際に本当の話だね。寿司も手で食べた方が旨いように、カレーも指を使って食べた方が食感が高まるって寸法よ。 |
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| 南インドは日本の米食のルーツ? | |||||||
| インドで食べられる米は、文字通りインディカ米と呼ばれる長くて粘り気のない品種だ。俗にタイ米とも呼ばれる長い米は、あっしらより上の年代の方には不人気だが、最近のお若い方はまったく抵抗がないようだね〜。 戦中派の人が「外米」といってインディカ米を嫌ったのは、調理法を誤ったのが大きな原因だと思われる(あれを日本の米と同じように、普通に炊飯器で炊いたら旨くないに決まってるわ)。 インディカ米は大量のお湯で茹で上げてから、パスタと同じようにザルにあけて食べるのが良い。そうすればインディカ米独特の匂いもなくなるし、スープの吸い込みの良いサッパリした米の食感が楽しめる。 炊飯器を使う場合は、日本で米を炊く時の倍ほど水を入れて炊き上げてほしい。なぜかわからないが、そうすると一番美味しく炊けるんだ。インドでも炊飯器は普及しつつあるが、水を入れる分量は倍の目安・・・まことに不思議だが、おそらくは米の種類が違うからなんだろうな。 |
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| また、最近日本でも流行りの赤米&黒米は、南インドで一般的に食べられているお米だ。その昔、古代日本に渡ってきたのは、赤米&黒米が最初という説もある、お米のルーツみたいな存在だが、こいつも炊く時に水の量を増やさないといけない。ポリフェノールたっぷりの赤米&黒米に、辛くてサッパリしたラッサムは相性抜群。お茶漬け感覚で食べられる点などは日本人の嗜好にピッタリだ。 ようやく夏らしくなってきたこの頃。南インドのカレーで汗をかき、新陳代謝を良くしてはいかがかな? さーて、時間がきやがった。これから東京八重洲の「ダバ・インディア」に出かけて、本格的な南インドの定食、ミールスでもいただいてくるとするか。 それじゃ、お客さん! 次回をお楽しみに! |
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