| 掲載日:2006年07月20日 |
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| インド料理、南vs北! | |||||||
今回は、日本ではまだ珍しい南インドの料理とやらをご紹介しよう。日本のインド料理店のほとんどが北インド・・・それも、ムガール帝国の流れをくむパンジャブ地方の料理だってことは、以前にも申し上げた。外国の日本料理といえば寿司と天ぷらなのと似て、世界中どこでもインド料理といえば、タンドールを入れたパンジャブ&ムガール料理が中心だ。 こいつはインド独立の際、パキスタンとインドの両国にまたがったパンジャブ地方の人たちが、一斉に首都デリーに押し寄せてきたことに端を発する。日本で言う集団就職だが、そのパンジャブの人たちが外食産業に従事したのが始まりというワケさ。なんせコックは文化や言葉が違っても、腕一本で食っていける仕事だからな。 それまで外食産業が発達してなかったインドでは、タンドールを使ったレストランが瞬く間に広がった。それと同時に外国で商売をはじめたインド人が、レストラン経営に乗り出し、採用したのがパンジャブ料理だったという寸法よ。 |
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| またパンジャブ地方というのは、あのターバンを巻いたシーク教徒※1の最も多い地域だ。現在のインドのシン首相をはじめ、外交官や政治家、軍人や起業家など、シーク教徒は、さまざまな分野で要職につくことが多い。 おそらくは外国のレストラン経営でも、パンジャブ出身のシーク教徒が一枚も二枚も絡んでいたんだろう。世界中のインド料理店をパンジャブ料理に席巻されている間、南インド料理はインド国内でじっとしていたってわけだ。 だが、こいつはあっしの独断だが、実際には日本人の嗜好にあっているのは、断然南インドの料理の方だ。パンジャブ料理ってえのは、旨いもんは旨いんだが、濃厚で油っこいもんで、毎日食べるには少々キツいものがある。 その点、南インドの料理は汁が多くあっさり目で、日本人の好みには合っているような気がするんだ。そんな南のベジタブル料理。ちょっくらご紹介するんで、ぜひとも試しておくれ。 |
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| 南インドの定食、ミールスはいかが? | |||||||
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| 南インド料理と一口に言っても、広いインドのこと。その種類はさまざまだ。複雑きわまりないインドの国を簡単に白黒分けてしまうのは難かしいが、宗教的な傾向で言えば、南は北よりもイスラムの数が少なく、その分ヒンドゥー教徒が大多数を占めているんだ。 こと食材において、宗教と食事とが並行して組み立てられるインドで、その人口分布は大きな意味をもつ。簡単に言えば、豚以外の肉なら大いに奨励するムスリムに比べ、ヒンドゥー教徒は圧倒的にベジタリアンが多い。 ヒンドゥー教において、カーストが高い人ほど肉食を避ける傾向があるが、独立※2後の60年でますますその傾向は高まっていった。みんな身分の高い連中のまねをして、セレブ気分になっていったってことかな。いや、実際の話。 |
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| 逆に言えば、昔のインド人はもっと肉を食べたらしく、その点は戦後60年ですっかり肉食嗜好に変わった日本とは、ずいぶんお国事情が違うもんだよな〜。 また北インドがチャパティやナンといった、小麦粉を使ったパン類を主食とするのに対して、南の食事は米が主食。もちろん日本のジャポニカ米ではなく、細長いインディカ米が中心で、赤米や黒米といったさまざまな種類の米が食べられているのが特徴だ。 南インドで楽しみなのが、「ミールス」と呼ばれる日本でいう定食形式の食事だ。レストランや食堂などでは、バナナの葉っぱに山盛りのご飯と、何種類ものカレー(おかず)が組み合わされて出されてくる。 ご飯もおかずもおかわり自由。「もうけっこう」と言わない限り、いくらでも注いでくる。サンバルやラッサムと呼ばれる、しゃばしゃばした汁のカレー。ポリヤルという汁気のないカレーなどが、何種類も盛りだくさんで出されてくるってんだから、有り難い話さね。 余談ながらバナナの葉っぱで食事をするってえのは、エコロジーの意味もあるが、一種の衛生概念なんだ。つまり、変に人が使った食器を使うよりは、バナナの葉とよく洗った右手で食べた方がきれいってことなのさ。 さーて、時間がきやがった。 それじゃ、お客さん! 次回をお楽しみに! |
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