| 掲載日:2006年04月05日 |
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| トロピカルにビーフカレーはいかが? | |||||||
| 今回も牛肉キャンペーンにともない、本場インドに無いビーフカレーとやらを、本場の味でご提供しよう。前回は、和風カレーの定番に一味加えたレシピだったが、今回のレシピはまさにインドの味だ。 こいつは南インドでラムやエビに使われるレシピを、牛肉に応用したもの。南インドの料理については、いずれゆっくりお話するが、ココナッツミルクやマスタードを頻繁に使うのが特徴だ。味つけもあっさり目で軽やかなので、日本人には向いていると思うよ。 ともかくも論より証拠。早速、そのレシピとやらをご覧いただこうかい♪ |
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| インドに牛肉市場だって? | |||||||
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| ところでインド人が絶対に牛肉を食べないかというと、決してそんなことはない。インド人が牛を神聖視して食べないのは有名だが、正確に言うと、それはヒンドゥー教徒に限った話だ。クリスチャンやイスラム教徒、シーク教徒などのように牛肉の禁忌がない宗教の人は、当然ながら平気でビーフを食べる。 もちろん人口の約8割を占めるヒンドゥー教徒に慮ってるか、インド国内では表だって売ってるところは少なく、牛肉自体の入手が難かしい。ただ、コルカタのイスラム居住区には牛肉市場が公然とあり、脂身の黄色いインド独特の牛肉が、ところ狭しと吊り下げられているんだから驚きだ。まさにインドで絶対はない、という良い例さね。 |
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コルカタはインドの中では食の禁忌が少ない土地柄で、ニューマーケット近くのリットン・ホテルでは、地下のレストランでビフテキを出す。あっしも一度、そのインディアン・ビーフをいただいたことがあるんだが・・・ただ、あえてもう一度食べようとは思わないな〜(同行した米国人は、よほど牛肉に飢えていたのか『旨い、旨い』って食べてたけどね)。やっぱり、インドでは牛肉を食べる文化がないせいだろう。肉は固いし、ちょっとクセのある香り(黄色い脂身が臭いのもとなんだろう)はあまり日本人向きとは言えない。あえて言うならヨーロッパ牛肉に近い濃厚な味だが、もちろん肉文化の成熟した欧州とは比較にはならない。わざわざインドで牛肉を食べることもないって話さね。 意外なことに、実はインドはけっこうな牛の輸出国だ。ゼラチンや薬剤のカプセルに用いられるものが多いそうだが、おそらく経営しているのはイスラム教徒やキリスト教徒など、牛肉に禁忌のない宗教の経営者なんだろう。 そのあたりが、宗教間の火種の一因になっているそうだが・・・日本と欧米の捕鯨問題をとってみてもわかる通り、口に入るものってえのはリクツじゃないだけに、何とも厄介なもんさね。 |
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| イスラム教徒はなぜ豚肉を食べない? | |||||||
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| 牛肉と同様、インドで見かけることのないのが豚肉だ。これはみなさんもご存じだろうが、豚肉はイスラム教で固く禁じられているからだ。 ヒンドゥー教で牛が「神聖視」するから食べないのと違い、イスラム教において豚は「穢れた」生き物なので食べられない。もっともイスラムでは豚に限らず、鶏でも羊でもハラールと呼ばれる正式な屠殺をした肉以外は、決して口にすることはできない。アッラー(神)の名を唱えながら、一気に喉をかき切った肉以外は食べてならないんだ。 |
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おっと、誤解のないように申し上げておくが、ハラールは肉だけの呼称じゃない。イスラムの律法にのっとっり、アッラーに許された食べ物すべてを「ハラール」※1と呼んでいるんだ。それ以外のものはハラーム(まぎらわしいよな〜)と呼び、アッラーにより無条件に禁じられている。豚はハラール違反の代表格だが、それ以外にも動物の血液やその副産物、 肉食動物、爬虫類や昆虫も禁じている。また、イスラム法に従って屠殺されていない動物や、アッラー以外の名により屠殺された動物――動物の死体、屠殺される前に死んだ動物も食べてはいけない。肉以外の食品でも、アルコールなどはその範疇に入る食品ってワケさね。 ラードを使った食品は当然ながらハラール違反だ。以前、インドネシアで「味の素」に豚の酵素が使われていたことが問題になったことを覚えておいでかい? そのあたり食の禁忌というのは日本人には分かりにくい話だが、どんな少量でもハラールでないものはダメなのさ。 さて、イスラム教徒はなぜ豚肉を食べないかといえば、さまざまな理由が考えられる。 |
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イスラム教の兄貴分にあたるユダヤ教も豚肉を禁じており、この仲のわるい兄貴の教えを受け継いだという説。豚肉を食べて大勢が死んだり病気になったことがあったからだあという説、などなど。 ただこういった理由づけは、いかにも日本人の発想だ。彼らにしてみればアッラーがダメというからダメであって、神さまの言うことに口を挟むなんてとんでもない、理由を考えるなんて意味がないって話なのさ。 ただ、豚肉はいかなる時でもダメというわけではなく、山中において三日三晩、食べるものがない場合は食べてよしという教えがあるらしい。死ぬくらいだったら、豚であろうと食べてよしということなんだろう。 さーて、時間が来やがった。 それじゃ、お客さん。次回をお楽しみに! |
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