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水産物 医食同源
かれーな印度カレーを召し上かれー♪ その9
掲載日:2005年12月7日
 
 まいど、まいど、イダテンのゲンさんです!
 こないだの口上で、ホット・ヨガの話をしたところ、ヨガ歴25年というお客さんから、そんなモンは邪道だなんて、お叱りの言葉をいただいちまった。
 何でも、本来のヨガはダイエットを目的にしているわけじゃないので、長いことやっている人にはホット・ヨガやパワー・ヨガには抵抗があるみたいだ。あっしみたいに、年寄りの手すさびやってる人間には、よくわからないってえのが本当だが、そいつらが本来のヨガとは違う方向なのは間違いないようだ。ただまあ、やってる人間が満足して健康でいられれば、それでも良い気はするけどね。
 さて、今年も残すところあと僅かになってきた。毎年毎年、年末になっても景気のわるい話ばかり聞かされてたのが、ここんとこに来て株価も好調で、あっしも気を良くしているところさね。
 スイサンドンヤ・ドットコムさんでも、師走のこの月から2週間替わりで特売セールをご用意している。カキ特集や鍋物特集、クリスマス・年末・年始商品特集、新商品&お試しキャンペーン、小分け・急送可能商品特集、ベトナム・タイ食材特集など、年末年始に嬉しい企画が目白押しだよ!
 ともかくもみなさまのご注文、心よりお待ち申しあげやすぜ!
  病気にならない体づくり
  写真 さーて。ご好評につき、インド伝統医学・アーユルヴェーダにおける医食同源とやらを、前回に引き続いてお話しいたしやしょう。「かれーな印度カレーを召し上かれー」と銘打ちながら、ちょっくら違う話になりそうだが、医食同源のテーマだけは外さないんで、真っ平御免なすっておくれ。
 西洋医学が「病気の症状を取り除くこと」を目的とするならば、アーユルヴェーダが「病気にならない体作り」を重視しているのは、前も申し上げた通りだ。
 この病気にならない体作りってえのは、実に今の日本の現状に合ったもので、近頃は役所までが本腰をあげて取り組んでいるテーマなんだ。
 健康保険がパンク状態に近づいた今、あの厚生労働省も「1次予防」として、健康増進に努め、病気の原因を予防&改善する――つまり、病気にならない体づくりを提唱しはじめた。
  写真 早い話、いったん発病しちまったら、金がかかって仕方ないから、病気になる前に何とかしちまおうってことなんだ。下世話な言い方かもしれねえが、まったく病気ってヤツは体もお金も食い散らかす魔物だからな〜。
 もちろん西洋医学ってえのは、かかった病気を短期間で治癒する効果は高い。腫瘍そのものを切り取ったり、血圧を下げるのに降圧剤を使ったり、糖尿病患者にインスリンを注射したりと、即座に顕れる効果はバツグンだ。
 だが、人間お腹を切れば何かしらのダメージが残るし、降圧剤などを一度使うと、なかなか止められないなど問題点も多い。西洋医学は人体の部分的な治療を重視しているため、副作用はつきものという欠点もある。
 そんな中、「病気にならない体作り」を重視するアーユルヴェーダの考え方が、がぜん注目を浴びてきたってワケさね。
  アーユルヴェーダは、風・火・水の三重奏
   こないだのおさらいになるが、アーユルヴェーダではヴァータ(風)、ピッタ(火)、カパ(水)と呼ばれる3つのドーシャのバランスで、健康を維持するのが基本的な考え方だ。
 この「ドーシャ」ってえのはエネルギーのことで、そういう名前の物質があるわけじゃない。こいつは、前にも言ったように生体エネルギーの一種なんだが、ドーシャはドーシャとか言いようがない。ともかくもドーシャとは、さまざまな要素を含んだ3種類のエネルギーだと考えていただきたい。
 じゃあその3つのドーシャが、それぞれどういう性質を持っているのかといえば、さすがにあっしも完璧に理解してるわけじゃない。そこで、アーユルヴェーダに詳しい知り合いに頼み、下記のように分けて並べてもらった。わりと見やすくまとまってると思うので、ざっと眺めていただければ有難えってもんだ。
アーユルヴェーダって??
   
アーユルヴェーダでは、ヴァータ体質(V)、ピッタ体質(P)、カパ体質(K)を基本に、両方の体質を持つV+P体質、V+K体質、P+K体質。そしてすべての体質を持つV+P+K体質、という7体質に分類できる。
 自分の体質が簡単にわかるチェック表が載っている本も数多く出ているので、興味のある方は、そちらを参考にしていただきたい。
   
  3つのエネルギー、5つの元素
  写真 ところで、上のイラストに記された「構成元素」ってヤツだが、アーユルヴェーダではドーシャとは別に、5元素※1と呼ばれる、空・風・火・水・地によって、この世が構成されていているという考え方がある。
 ドーシャがエネルギーの要素なのに対し、構成元素は物質の要素なので、この2つは別に考えないといけないってワケだな。
 え? 上のイラストを見ると「ピッタ」は火のエネルギーなのに、何で構成元素が火と水になってるんだって?
 火をあらわすピッタの色が青で、水をあらわすカパの色がオレンジなのは、なぜかってかい? ややこしくて、よくわからねえだって?
 へっへっへ、お客さん。理由なんて聞かないどくれよ。インド5000年の歴史が決めたことなんだから、そういうモンだとしか、あっしには言えねえやな。ただ・・・おそらくは、経験測で定めたことで、そうした方が体に良い効果が顕れるんだろう。
 もちろん科学的には、物質が空・風・火・水・地で構成されてるなんて、あり得ない話だ。だが、この「3つのドーシャ」や「5元素」の考え方は、トータルで人間の体と健康を捉えるには、なかなか都合の良いモンなのさ。
 たとえばパンというのは、小麦粉(地)と水を混ぜて、捏ねて(空・すなわち運動を加える)、風を送り、火をおこして焼きあげたもの――すなわち5元素から作られた食べ物と考えられるのさ。
 そのパンをよく味わって食べ(カパ)、消化し(ピッタ)、排出する(ヴァータ)――それが「3つのドーシャ」の働きってワケさね。
   
※1 アーユルヴェーダ5元素の考え方は、中国の陰陽五行説やゾロアスター教の4元素、ギリシャのヒポクラテスが唱えた気質の4類型(粘液質、胆汁質、多血質、憂鬱質)などと共通するが、実際にルーツも同じと言われている。
   
  ドーシャの力
  写真 アーユルヴェーダでは、西洋医学のように人体をパーツに分解して診るのではなく、生体エネルギーのバランスによって健康を管理する。
 カルシウムが足りないからそればかり摂るとか、ビタミンが足りないからビタミン剤ばかり飲むというのは、ごく一部のパーツである栄養分を摂取するに過ぎず、木を見て森を見ずみたいなところがある。
 もともと人間の体ってえのは、限りなく七面倒くさい化学変化によって維持されているし、さらには個人による違いも大きい。
 だからこそ反対に、それをシンプルに風のエネルギー、火のエネルギー、水のエネルギーに集約させたのが、ドーシャという生体エネルギーなのさ。
 このエネルギーや元素を、風・火・水などに置き換えて、集約する考え方は一見短絡的なようで、実はたいへん合理的なものだ。
 人体ってえのは、さまざまな構成要素で成り立っていて、その中には医学的に解明されてないものも多い。そんな意味で、風・火・水といった自然の事象に合わせて、ざっくり考えた方が、総合的に人間の体を捉えることができるってことさね。
 あっしも長いこと海のものを食べて、似たようなことを思うんだが――生命に必要なものが満ち溢れた海で穫れたモンは、そりゃあ体に必要なものが揃っている。サプリメントもけっこうだが、小魚を頭からバリバリ食べるってえのは、イワシの頭も信心からじゃねえが、まさに体の芯まで栄養を与えるところがある。
 パーツに細分化しすぎない栄養学ってえのも、まんざらバカにならないって話さね。
  健康と病気の7ステップ
  写真
   病気というのは、この3つのドーシャのバランスが崩れた時のことを言うんだが、
前にも言ったようにアーユルヴェーダでは、病気と健康の間にはっきりした線引きがなく、いくつもの段階に分かれている。
 西洋医学の場合は、健康と病気の2段階。漢方は、健康・未病・病気の3段階なのに対して、アーユルヴェーダは7つもの段階に分かれているんだ。
  写真 それは、1.健康、2.蓄積、3.憎悪、4.拡散、5.前駆症状、6.発症、7.慢性化で、そのうち 6 と 7 が病気の範疇に入るわけだ。
 この 3 の憎悪なんて項目は(翻訳にもよるんだろうが)、アーユルヴェーダがメンタルな部分を重視している現れといえるかもしれないな。
 病気とは、3つのドーシャのいずれかが悪い方向へ行き、人体のバランスを崩した時に起こるんだが、そいつを未然に防いでくれるのが普段の食生活で――中でも、スパイスは漢方として用いられることもあるほど、体によろしいものなんだ。
 おっと!
 スパイスの話をしようと思ったところで、時間が来ちまったが、次回はスパイスと医食同源の話を中心に、色々聞かせ倒すことにしよう。
 それじゃ、お客さん! 次回をお楽しみに!
   
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