| 掲載日:2005年11月24日 |
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| アーユルヴェーダをご存じかい? | |||||||||
インドにはヨガだけではなく、アーユルヴェーダと呼ばれる独自の健康医学がある。最近ではヨガ同様、エステやマッサージなどで採用しているところがあるんで、お客さんがたも名前くらい聞いたことがあるだろう。その言葉、「アーユル(生命)+ヴェーダ(智慧)」が意味するように、人間がもともと持っている体力を、いかに保護して増強していくかを目指す医学――それがアーユルヴェーダなんだ。 そんなアーユルヴェーダには、大きくシンプルな2つの目的がある。 1つめは健康を保護することで、2つめは病気を取り除くことだ。 西洋医学が2つめの「病気の症状を取り除くこと」を目的にしているのに対し、アーユルヴェーダは「病気にならない体作り」を重視している。これは漢方などで言う「未病」に近い考え方だが、アーユルヴェーダの場合には、さらに医学をマクロの目で見ている。 もともとインドには人間の体を小宇宙として捉える考え方があるが、周囲の環境や自然をも含めた上で、人の心と身体のバランスを保ち、生命力を高めていく健康医学――それがアーユルヴェーダってワケさ。 |
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| アーユルヴェーダの医食同源 | |||||||||
アーユルヴェーダにも、当然ながら医食同源の考え方がある。それは単に良いものを食べろ、というだけでない。朝起きてから寝るまでの生活のリズムはもちろん、生まれてから死ぬまでの間、いかにすれば肉体的にも精神的にも健康に過ごせるかを細かく考えている。そのあたりは理屈好きのインド人ならではの考え方と言えるだろうよ。 古代中国人がこの世のすべてを陰陽五行説※1によって組み立てたように、アーユルヴェーダでは、トリドーシャ――つまり、3つのドーシャと呼ばれる3原則によって、宇宙が成り立っているとされている。「ドーシャ」を正確に表現する日本語はないが、あえて言うなら生体エネルギーの一種かな。 3つのドーシャは、それぞれヴァータ(風)、ピッタ(火)、カパ(水)と呼ばれ、そのバランスを保つことで人間の健康を維持していこうって考え方が、アーユルヴェーダの医食同源なんだ。 風の要素を持つ「ヴァータ」には、運動エネルギーを司どる働きがある。 火の要素を持つ「ピッタ」には、物質を燃焼させ変化させる働きがある。 水の要素を持つ「カパ」には、物質を結合させ安定させる働きがある※2。 この3つのドーシャがバランス良く機能した時が健康な状態で、反対にそのバランスが崩れた時が病気が起こりやすい状態とされているんだ。 |
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| 大病は僅かなシグナルで | |||||||||
ところでドーシャの語源は「腐敗させるもの、悪化させるもの」という意味のサンスクリット語だ。一口に生体エネルギーといっても、ポジティブな意味もネガティブな意味も両方持っていると考えた方が良いだろう。そのためかアーユルヴェーダでは健康の反対が病気、といった塩梅に、健康と病気の間にハッキリとした線を引いてはいない。健康と病気の間には、いくつものステップがあるというのが、そのスタンスなんだ。 たしかに病というのは、ちょっとした体の不具合が積み重なり、やがて大病をわずらうケースが多い。 大病とはいかないまでも、風邪ひとつ取ってみてもわかる通り、鼻水とくしゃみが出ているくらいなら、どーってことないが、それが発熱・喉の痛みや関節の痛みなどを伴うようになると、キチンと休んで治療をしないといけなくなる。 いわば発症する前、未病の段階で食い止めることが、アーユルヴェーダにおいては重視されているんだ。僅かなシグナルをひろうことで、大病を未然に防ごうってわけさね。 医療技術が不十分だった時代は、いったん大きな病に冒されると死に至るケースが多かったハズだ。病気を治癒することは大切だが、それよりも病にならない体作りをする考え方が発達したのは、きわめて合理的なことだったのさ。 |
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| 健康は「3つのドーシャ」から | |||||||||
アーユルヴェーダにおける医食同源では、3つのドーシャをバランス良く保つことが大切とされる。そのためにはただ食べることだけなく、普段からの生活や習慣を、気持ち良くコントロールすることが必要なんだ。どんなものを食べるかは勿論、食い合わせや温度、時期、環境、そして何よりもその人の体質に合った食事を考えてメニューが組み立てられる。 アーユルヴェーダではすべてのものに3つのドーシャ、いずれかが当てはめてられるが、たとえば口から入ったものを、唾液によって粘りを与えるのが、物質を結合させ安定させる「カパ」の働きとされる。 それを胃液や胆汁によって消化するのが、物質を燃焼させる「ピッタ」の働き。さらに腸によって人体に必要な栄養を吸収し、余分なものを尻の穴へとプリッと運び出すのが、運動エネルギーを司どる「ヴァータ」の働きとされている。 だから食事の時に冷たい水を摂り過ぎると、燃焼を司るピッタの力が弱まり、消化バランスが崩れてしまう、なんてことになるわけだ。 もっとも、この3つのドーシャは絶対的なものではなく、また3つのバランスが均一なら良いというものでもない。人にもそれぞれヴァータ体質、ピッタ体質、カパ体質といった違いがあり、時間帯や季節によって食事の取り方は千変万化だ(ただ、そいつはちいとばかしややこしいんで、続きは次回以降に話すことにいたしやしょう)。 |
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| ターメリックは幸せの黄色いパウダー | |||||||||
当然ながらアーユルヴェーダには、スパイスを使った処方箋が数多くある。大航海時代には調味料としてだけなく、防腐剤としても薬としても高値で取り引きされ、中国では漢方として重宝されるスパイスの数々だが、そんな中であっしがオススメしたいのは、何といってもウコン(鬱金)――つまりターメリックさね。そう。あのカレーの黄色やタクアンの黄色に使われるスパイスで、同時に今まさに注目のサプリメントでもある。主にスパイスとして使われる時は「ターメリック」。サプリメントとして使われる時は「ウコン」と呼ばれることが多いようだ。 |
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| 商売柄、酒のつきあいが多いイダテンのゲンさんだが、そんなあっしが何で未だに肝臓が何ともなく、γGTPの値も正常でいられるのは、おそらくはウコンのおかげさね(ま、あくまで個人的な話だがよ)。 | |||||||||
あっしはお酒を飲んだあと(前でも良い)に、ウコンをさじ1杯飲むことにしてるんだが、そのおかげか二日酔い知らずだ※3。どうやらウコンの黄色の正体、クルクミンとやらが良いらしいやな。昔から沖縄ではウコンは酒飲みの友とされてきたんだが、そいつはクルクミンによって肝臓の解毒機能が高めるためと言われている。ただしウコンも万能じゃないから、あまりに深酒をした場合は、あっしも責任はとれないから、そのつもりでおくれよ。 また、こいつは良薬口に苦しじゃねえが、そのまんま飲んだら苦くてたまらねえ。カレーに使われる時も使い過ぎを注意しなきゃいけないから、サプリとして飲むんなら、それなりに覚悟しておくれよ。 その上、黄色く染まった液をどこかにこぼしたりしたら大変だ。ターメリックは強力な染料で、まず落ちやしないから、こいつも注意してもらいてえもんだ※4。 |
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| ウコン・パワーで二日酔い解消! | |||||||||
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実際、ウコン――ターメリックに期待できる健康効果とやらを取り上げてみると、そいつはかなりのモンだ。
おっと、いけねえ! 時間が来やがった。 話が半チクになっちまったから、アーユルヴェーダとターメリックの話は、次にお聞かせいたしやしょう。それじゃ、お客さん。次回をお楽しみに! |
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