| 掲載日:2004年3月12日 |
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| ハマダイは「あやかりタイ」の譜代大名 | ||
さて、今回は「あやかりタイ」の3回目。 |
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| ハマダイの味わいはタイの味 | ||
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ハマダイは刺身にした時の味わいが、本物のタイに近いサカナだ。 今までご紹介したキンメダイもアコウダイ、イトヨリダイ、アマダイなどは、調理すると実に美味しい魚だが、みなどれも刺身に向いているとは言いがたい。 キンメダイやアコウダイは、生のままだと深海魚独特のにおいがあるし、イトヨリダイやアマダイは身が柔らか過ぎて刺身には向かない。 その点、ハマダイってえ魚は刺身にしてもタイ以上に美味しく、成長すると体長1mにも及ぶが、刺身にするにはもっと小さい5〜6kg前後のものが良いとされている。 ハマダイは魚体が鮮やかな赤に彩られており、刺身にしても切り身にしても、見かけ&味ともに本物のタイと良く似ている。ただ、血合いの部分が実物より濃い色をしているんで、そのあたりでも見分けがつくんだ。 ハマダイは別名オナガダイとも呼ばれ、尾ビレが大きく二股に分かれているのが特徴だ。赤く大きく、ピラピラした派手な尾ビレは、まさに主役級。慶事の時にはタイに匹敵する艶やかさだ。そんな見かけから伊豆七島あたりでは、ハマダイはタイとして扱われているんだな。 |
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| スイサンドンヤ・ドットコムさんのヒメダイも旨いぜ! | ||
| ハマダイと同じフエダイ科のサカナで美味なるものに、ヒメダイというやつがいる。 こいつもハマダイほどではないが鮮やかな赤をしており、味はタイにもハマダイにも負けない高級魚だ。南日本から西太平洋、インド洋の暖流に分布しており、身はハマダイより柔らかいが、刺身でも美味しいし、吸い物、煮付け、焼きものにしても良い。 さて、スイサンドンヤ・ドットコムさんのヒメダイは、新漁場としてベトナムのものを開拓した逸品さ。 短い漁の時間(4〜5時間)で、小船からの釣りにで原料に厳選。 大量の氷を使用して、近くの工場までベストの状態で運び込み、丁寧にフィレ加工、アルコール殺菌、蒸留水による洗い――そして水への漬けこみを徹底チェックした、信頼のブランドだ。 保存状態・衛生面を考え、また、使用時に流水解凍できるよう真空パックにしてある。 もちろんフィレ加工から凍結までの時間を最大限短縮化! ベトナムの人は勤勉で真面目だし、こちらの指導も徹底しているから、衛生面や安全性も折り紙つきだよ。 こうやって加工されたヒメダイは、さっぱりした味わいでどんなソースにも合うのさ! 洋食のムニエル、和食の西京漬けは定版だが、煮魚、お吸い物と腕をふるっておくんなせえ。 |
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| お土産の定番・イボダイの干物! | ||
| さて、タイと名のつくサカナには、なぜか干物やみそ漬けにすると旨いサカナが多い。 これは、さっきも言った通り、身がやわらかく白身のサカナに「タイ」の名がつく場合が多く、そんな肉質には干物やみそ漬けといった、身を締めるレシピがよく合うということだろう。 イボダイもその例にもれず、海の近くのお土産屋さんに行くと、必ずといってよいほど干物を見かける存在だ。それも、アジの干物などの脇に、カマスのなどと一緒にさりげなく置かれている。イボダイは白身魚なのに脂がよくのっていることが特徴で、そのあたりが干物にした時に旨味につながるんだろう。 |
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| イボダイとバターフィッシュの関係やいかに? | ||
| もっともイボダイの干物といっても、場合によってはバターフィッシュを代用している店も ある。バターフィッシュは日本のイボダイによく似た魚で、北米あたりの大西洋岸で多くの水揚げされる魚だ。 もっとも似ているとは言っても、イボダイはイボダイ科。バターフィッシュはマナガツオ科とちょっくら異なった種類なんだ。 バターフィッシュにはマナガツオ同様、腹ビレがないんで、見る人が見ればイボダイとは区別はつくんだがね。 もっともイボダイ自身がタイの仲間ではなく、どちらかというとナマガツオに近い種類なので、味が似ているというのも不思議ではない。もちろん、美味しいのはイボダイの方だがね。 これは、両方とも血縁関係のよく似たサカナなのに、名前が全然違うというのがややこしいところだ。サカナというのは、呼び名と種類が必ずしも同じでなく、近いものどうしも微妙にズレがあり、しかも呼び名がいくつもあるという・・・このあたりは水産商売の難しいところと言えるだろうよ。 |
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| イボダイは美人ではないが、色気のあるサカナ? | ||
| 余談になるが、バターフィッシュは日本で「シズ」と呼ぶこともある。これがまた新米の魚屋さんを悩ませる話でもあるんだ。 シズという名は、山口や北九州あたりで呼ばれていたイボダイの別名だ。なんでもあの辺に、お静さんという丸鼻でおちょぼ口をして、体つきがコロコロした女性がいたそうだ。 それだけ聞くと、とても美人は想像できないが、多分お静さんには男を惹きつける妙な色気があったんだろうな。そういう女を好きな男は、世の中にけっこういるもんさね。 彼女は、そこの漁師たちに大層な人気だったそうで、口のわるい連中が、お静さんをイボダイに似てると言っていたのが、いつの間にかイボダイを「シズ」と呼ぶようになったなんて・・・まあ本当かウソかわからないがね。 おそらくは、その「シズ」という名が使われるようになったモンだろうが、いやはや「あやかりタイ」じゃないが、言葉や名前ってえのは、実におかしなもんだよ。 いずれにしても、イボダイを正式和名で呼ぶ地域はあるのか疑問なほど、こいつには色々な呼び名がある。 あっしら河岸の仲間じゃイボダイとは呼ばず、「エボダイ」で通しているし、関西ではイボセ、ウボセなどと呼ぶこともある。高知では失礼にもバカと呼んだり、ギチ、シュス、コタなんて中南米の部族みたいな名前もあるくらいだ。 まったくもってややこしい魚だが、味の方は全国共通の人気だな。 干物以外でも、塩焼き、煮付け、バター焼き、唐揚げなど何でも合う。唐揚げは骨まで食べられるし、特に中華の甘酢あんかけはよく合う。 イボダイってえのはイトヨリダイのような美人ではないが、妙に人気と色気のある女性に例えられるかもしれねえな。 さて、「あやかりタイ」のシリーズは今回で一区切りだ。 そろそろ、また別の新シリーズも構想中だし、そっちの方を早く聞かせ倒してえもんだ。 さーて、出版もあったことだし、スイサンドンヤ・ドットコムさんの数字も今んとこ右肩上がりで、有難てえこった! これからも「スイサンドンヤ・ドットコム/医食同源」と、このイダテンのゲンさんをよろしくお願いしやすぜ! |
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