| 掲載日:2003年07月09日 |
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| あったら嬉しいクルマエビ | ||
| では、今回は寿司の9回めとして、ちょっとエビを取りあげてみよう。 …おっとっと、誤解しないでおくれよ。もちろんエビというは、『ちょっと取り上げる』ようなモンじゃあねえ大ネタさ。その上スイサンドンヤ・ドット・コムさんにとって、エビはもっとも得意な分野であり、重要な位置を占める食材なんだ。 ただそんなおエビさまも、こと寿司においてはマグロやアナゴ、コハダほどの地位を占めるわけじゃない。でも、おそらく一般のお客さんにとっては、エビはあったら嬉しい彩りのひとつって感じだろう。 そう。エビは寿司にとって最重要までは行かないにせよ、なくてはならない存在なんだ。 今回は、そんな寿司ネタとしてのエビ…それもクルマエビ類を中心に聞かせ倒してあげやしょう。(クルマエビ類全体の詳しい話は、別の機会にタップリと話すことにいたしやす)。 |
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| オーストラリアのクルマエビはいかが? | ||
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ところで御承知の通り、エビってやつはバカに種類が多い。2000種類ほどもあるおエビさまを、大雑把に分けると「泳ぐエビ」と「這い回るエビ」に分けられる。「泳ぐエビ」にはクルマエビを筆頭に、サクラエビ、ボタンエビ、シバエビ、テナガエビ(甘エビ)など。「這い回るエビ」にはイセエビやオマールエビ、ウチワエビなどだ。 |
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| 寿司で食うならサイマキでえ! | ||
さて。こいつらクルマエビは、体を曲げると黒いシマ模様が輪ッかのようになるため、クルマ(車)エビの名がある。 |
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| おエビさまは、気ままなお嬢さま | ||
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さて、たいていの寿司屋で出されるエビは、塩茹でされたものがほとんどだ。これはおそらく、冷蔵庫のなかった時代、『茹でる』『塩漬けにする』『酢漬けにする』など以外、保存方法がなかった時代に生まれたものだろう。 |
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| エビの茹で加減は職人の腕加減 | ||
| エビの茹で方ってえのは、そいつを見れば職人の腕がわかるほど、塩梅の難しいもんだ。 |
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| オドリも旨いぜ! | ||
| 寿司ネタとして、もうひとつマキの使い方に「オドリ」ってえのがある。 文字通り、生きたマキをそのままサバいて寿司ネタにする、いわば踊り食いだな。動物愛護団体からは抗議がきそうな食べ方だが、新鮮なマキを使うとオドリは本当に旨いもんだ。 言うまでもなく、オドリは活きが身上だ。生きてるマキ、それもピチピチ跳ね回るようなヤツでないと意味がない。(さっきも言った通り、エビは生きたまま自己消化起こすからな)。 これもレシピはお店によってまちまちだが、先ほど紹介した銀座の某老舗寿司店は次の通りだ。 まず活きマキを丸のまま、きれいな真水で洗う。 そして頭を取って、皮を剥く。フライや天ぷらなどの場合は、尾っぽの皮を一段残すことが多いが、オドリの場合は背ワタを完全に除去するために、その店では尾の付け根まで剥いてしまう。(ちなみに申し上げると、フライや天ぷらなどが一段皮を残すのは、粉で尾っぽを汚さないように、残した皮部分を持って揚げる。また、揚がった時の姿が良いため…などの理由がある)。 エビは通常、『背ワタを取る』などと言うくらいだから、身肉を背中から縦に開くのが普通だが、この場合。ワタで身肉をなるべく汚さないように腹開きにする。 もちろん、背ワタを取り除いてから、もう一度水洗いするんだが、それにしても身がワタで汚れない方が都合が良い。サッと洗うくらいなら、身が水を吸わないで済むからな。いくら洗えば良いと言ったって、あまり時間をかけて水荒いすると、マキが水っぽくなちまうからな。 洗い水は、当然身をシメる意味で氷水を使う。銀座のその店ではそれに少量の酢とみりんなどを落としているそうだ。 (だがスイサンドンヤ・ドット・コムさんでは、オーストラリアの天然車海老を、オドリ用に背開きにしてパックしたという商品もある。まったく、ここまでやられちまうと、寿司職人も困っちまうかもしれねえな)。 |
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| あっしの本が出ますぜ! | ||
| まったくエビの話をしていると、時間がいくらあっても足りねえくらいだが、実はこのたび…へへ。エビ太郎とあっしの本が11月に本になって発売されるんだぜ! 版元はまどか出版さんって、エビ太郎の作者先生が「堪能ルーヴル」って本を出した出版社だ。 エビ太郎とあっしが、ちょっとうるさい男のレシピ本みたいなことをブチ上げる楽しい本になる予定だよ。マンガを描いてるエカキの先生は大酒飲みのぐうたら野郎だが、ひとつあっしがシメてあげて、何とか良い本にしてやらあ。 お客さまにもプレゼントする予定だよ。ここはひとつ、おつき合いのホド、よろしくお願いいたしやす。 さーて。ここんとこ、何だか暑くなってきやがったなあ。ここはひとつ黒ビールにクルマエビの握りとでも食いに行くとするか。 それじゃ、次回をお楽しみに! |
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