| 掲載日:2003年06月18日 |
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| 『剣の魚』、カジキくん | ||
| さて、今回は寿司の8回目。 マグロの話が出たところで、寿司にとって大ネタのマグロくんのお話をしたいところだが、以前にも3回にわたって マグロについてお聞かせしたことがあったと思う。 まあ、マグロまだまだ語りつくせない奥深いサカナではあるが、他にも取りあげたいネタがたくさんあるので、今回はカジキについての話を中心にいたしやしょう。(寿司ネタとしてのマグロの話は、時間ができたら別の機会にお話いたしやす)。 旬の時期がマグロと近いこともあって、昔はマグロの代用品として用いられていたのがカジキだ。 メカジキは大きいものでは体長4.5m、体重は500〜700 kgを超える巨魚という点でも、マグロに相通じるんで『カジキマグロ』なんて呼び方もするが、マグロとはまったく別種類のサカナなんだ。 (おっと、御免よ! 玄人のみなさんはそのくらいご存じだよな)。 なんでも、カジキ(メカジキ)は英語で"sword fish"(ソード・フィッシュ)、イタリア語では"pasce spada"(ペーシェ・スパーダ)と呼ぶそうだ。 『剣の魚』を意味するその名の通り、カジキは上アゴが槍のように長く突き出ていて、そいつでサバでもイカでも突き刺して食べてしまう。 性格は獰猛で鯨でも突き殺してしまうことがあるそうだし、もちろん人間にも襲ってきて、船底に穴をあけることも珍しくないそうだ。 |
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| 「老人と海」のサカナはカジキだった | ||
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カジキは梶木とも書き、船の横板にあたる梶木(加敷)に穴を空けてしまうというのが、カジキの語源ともいわれている。 |
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| イタリアのカジキ | ||
おもしろいことに突きん棒の漁法は、イタリアでもカジキを釣り上げる時に同じような方法が用いられていた。 |
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| 厚めに切るのがカジキのポイント | ||
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カジキというのは実に旨いサカナだ。 |
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| 寿司屋に人気は「二の切れ」でい! | ||
| マグロでもそうだが、カジキも部位によって味や価格が異なる。 |
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| クロカジキとシロカジキ | ||
| カジキ類は全世界で13種類ほどいるといわれている。 また、その巨体からもわかるように、食物連鎖の中では頂点にいる生き物なんで、数はそうそういない。(余談ながら、その頂点にいるクジラが増えすぎちまって、最近じゃイワシでもサバでも下魚と呼ばれたサカナが、どんどん食われていなくなっている。まったく白鯨…モービーディックはエイハブ船長の昔なんか、連中、油をとるためだけに捕鯨をしていたくせに勝手なことを言うモンさね)。 味が良い…肉質が最高とされているのは、やはりマカジキだろう。西大平洋からインド洋まで回遊していて、マグロと一緒にはえ縄で漁獲されるのものが多いんだ。 伊豆周辺で突きん棒で漁獲されるものも、たま〜にあるが、まあメッタにお目にかかるもんじゃないやね。 クロカジキとシロカジキに関しては、日本と欧米のサカナに対する違いが、その呼び名でハッキリ出ているものだ。 クロカジキは漁獲されてから、肉が黒ずむのでその名があるといわれ、一方シロカジキは肉がグレーに変色するので、そう呼ばれるといわれている。 ところが英語ではどちらも"blue marlin"。 つまり日本では食の対象として見られているのに対して、欧米ではスポーツフィシイングの対象とされているんだな。 クロカジキはカマボコなんかにも使われるくらいだから、肉質はやや落ちる。 シロカジキはかなり美味なもので、あちらでもステーキやマリネ、燻製なんかにされて食べられているという違いはある。 |
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| メカジキが旨いぜ! | ||
| そして、寿司ネタとしてはメカと呼ばれ、ややランク下に見られていたメカジキだが、あっしは実はこれが大好きなんだ。 昔のようにマグロの代用にされていた時代は、色が白いのが難点になっていたが、今じゃあんまり関係ない。肉の旨味はあるし、やわらかく脂がノッている点では、第1級の寿司ネタといっても良いだろう。 メカジキは刺身や寿司だけでなく、ステーキや照焼きなどにも最適だ。加熱しても固くならない、柔らかな肉質をもつことで、近年とみに人気の高いサカナといえるだろう。 ちなみにスイサンドンヤ・ドット・コムさんでもメカジキを扱っていて、こいつは突きん棒じゃあなくって、マグロはえ縄船で刺身用のマグロと混獲されたものを使っている。 もちろん鮮度の良さは抜群! 骨・皮を除去してあり、切り身やステーキなどには最適ですぜ。どうぞ食べておくんなせえ。 カジキというのは、クセがないのに味わいが濃厚で、色々な可能性を秘めた食材だとあっしは考えている。みなさんの中で、カジキを使った創作寿司…あるいは新しいレシピを考えたら、どうぞあっしに教えておくんなせえ。 ともかくも、これから夏場にかけて、カジキは美味しくなるよ! さーて、例によって河岸で寿司でもつまんで帰るとするかな。 そろそろ、チューのロック割なんかでキューっと一杯やりながら、寿司をつまむのもいい季節になってきたよな。ではみなさん、次回もお楽しみに! |
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