| 掲載日:2003年02月27日 |
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| 一見さん、大歓迎! | ||
| 経済面でいえば悪影響しかないような物価下落現象だが、食べ物屋の接客態度や味に関しては、良い影響もあったようだ。 不味くてサービスの良くない店はたちまち潰れちまうから、どこでも質を上げるのに賢明の努力をする。また値段も味のうちだから、価格を下げてしかも美味しいものを提供するのに必死さね。 デフレは日本人に努力することと、一所懸命に働くことを思い出させてくれてるのかもしれねえ。 また、京都の料亭なんぞで、『一見さんお断り』をモットーにしていた店も、気取ってばかりもいられなくなり、ランチまで初めたトコまであるそうだ。 背に腹は変えられねえってワケだが、普通の人だってちょっと奮発すれば、料亭の味が楽しめるようになったんだから、こいつは良いことだと言えるだろうよ。 それに伴い、寿司屋さんの敷居も昔とくらべてずいぶん低くなった。 10年くらい前までは、ちょっとした寿司屋には妙なルールがあって、勘定をきちんと計算しない店が多かったんだ。だいたいの食べた感覚で勘定をするから、一見さんで寿司屋に入ると高く取られるなんて、よく言われたもんだ。 女性と一緒に寿司屋に行ったり、通ぶったり、また知ったかぶりをすると、「生意気な客だ」ってんで勘定を高く取られる…そんなことが、わりと最近まで当たり前に行われていたんだな。 |
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| 寿司屋は玉子焼きから? | ||
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これで寿司くらい、食べる時の能書きが、あれこれ多い食い物もないだろう。 最近は回転寿司の普及や、激化する競争の中で、店でも客でも能書きを言う人は少なくなったのかといえば、そんなことはない。通を自認するお客もそうなら、寿司屋の方もなかなかどうして、うるさい店は多いようだ。たとえば 「寿司屋に行ったら、まず玉子焼きを注文しろ」なんて言うのを聞いたことがあるだろ? これは誰が言い出したのか知らないが、寿司屋の善し悪しは玉子焼きでわかるというわけだ。もちろんこれはある意味真実で、玉子焼きは寿司屋のネタの中でも熟練が必要なネタだ。 ソバ打ちやうどんに熟練が必要なように、シンプルなものほどゴマカシが利かない。 玉子焼きだって、それは同じことさね。 ただ、「寿司屋は玉子焼きから」という決まりがあるわけじゃない。 前回まで、寿司のルーツや歴史をたぐってきたから、みなさま方もよくおわかりだろうが、もともと江戸前寿司なんてものはハンバーガーと同じファストフードで、そんなに気取って食べるモンじゃねえ。 玉子焼きってえのは甘味の強いもんだろ? (それに玉子焼きはサカナじゃないからな)。 あえて西洋料理のフルコースにあてはめて言うならデザートに近いものだよ。あっしの個人的な好みから言うと、玉子焼きはあとの方でたのむ方が旨いような気がするな。 おっと! 単にこいつはあっしの好みだよ。 つまり、寿司の注文の仕方に決まりなんぞないのさ。食べたいものをフトコロ具合と相談して注文していくのが、いちばん美味しい食べ方だと思いますぜ。 ただ、お店の方はお客さまから最初に『玉子焼き!』と言われたら、誠心誠意『いかがでしょうか』とお出しする心意気はほしいもんだな。間違っても『この野郎、通ぶりやがって』とか『うちの店を試すような真似すんじゃねーよ』なんて……そりゃ、思うだけでもいけないよ。 みなさまの中にはそんなお店はないだろうが、慢心と傲慢、そして油断は人も組織も滅ぼすからね。 |
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| 江戸前寿司の三役揃い踏み | ||
寿司というのはお客の自由度が高い食べ物だ。それを寿司屋みずからで窮屈な作法をつくり、商売をやりにくくするこたあない。
さて、その中であっしが思うに江戸前寿司には三役がある。(おっと、玉子焼きは別だよ。 これはサカナに限って言えばのことだが…まずマグロ赤身のヅケにコハダ、そしてアナゴだろうな。 寿司ってえのは、ただサカナを切ってシャリの上に乗せる食べ物じゃないのは、よくご存じだろうけど、これら3つは仕込みにたいへん手間のかかる素材なんだ。 だからこそ寿司屋がもっとも力を入れて仕込むネタといえるだろう。そして、いちばん江戸前寿司らしい素材でもあり、何度食べても飽きがこない素材なんじゃないかな。 |
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| コハダは光りものの代表格 | ||
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まずはマグロの話といきたいとこだが、以前にも話をしたことがあるので、こいつは後回しにしよう。 |
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| 寿司ネタ以外に使えないコハダくん | ||
| コハダというサカナは、調理方法がちょっと変わっている。なんせ文字通り、煮ても焼いても食えない。炙ったりすると、いやな臭いと煙が出て、そりゃとても食えたモンじゃねえ。 |
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| シチリアのコハダ | ||
| そういえば余談になるが、あれは4年ほど前になるかな…。 |
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