| 掲載日:2002年12月18日 |
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| 進化する寿司たち | ||
| こないだあっしは冷凍寿司のメーカーさんに招待されて、ロサンゼルスまで行ってきた。今や一部のアメリカ人の寿司好きは、ハンバーガーに迫る勢いかもしれねえ。 あのスピルバーグも寿司が大好物で、週に5回くらい食べることもあるそうだが、多分アメリカでハンバーガーが好きな連中より、寿司はもう少しハイソな人間が好むみてえだな。 だからって、フレンチのフルコースを食べるほど気合いを入れるほどでもねえ…ちょうど日本でいえば手頃なイタ飯ってカンジなんだろうかい。 あちらじゃ、マグロの赤身とアボカド、トマトのちらし寿司を食べたけど、けっこうイケるもんだ。米は日本の寿司ねたと違って、蒸してあった。リゾットみてえに、少し芯が残るように火が入っていて、米の表面が舌にからみつくような感触なんだ。 多分リゾット同様、米を研がずにオリーブオイルで炒めたあと、水を加えて煮立ててるんだろうな。 酢は米酢じゃなく、ワインビネガーか何かみてえだったな。米には米酢の方が、全然相性はいいんだが、まあこれもサッパリしていて、またよしだ。 人間慣れってえのはおそろしいモンで、はじめの頃はあっしも『こんな邪道な寿司、食えるけえ!』ってテーブルをひっくり返すイキオイだったのが、今じゃあ、そんな米国寿司を食いにアメリカへ行くのが楽しみになってきた。 まあ考えてみりゃ、前回の話同様、寿司のルーツを2400年前の中国に辿ってみれば、江戸前寿司の歴史なんてたかだか200年くれえ前の話だ。ものごと伝統なんてことを言い出しはじめると、形ばかりにこだわって、肝心カナメの味がお留守になる危険もある。 江戸前寿司は洗練されて行き着くとこまで行った、なんてこと言う人がいるのなら、ここいらで新しい血を入れて邪道寿司もいいじゃねえかってえのが、あっしの意見だ。 へへ、まあ何だって、旨けりゃいいのさね。 |
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| 寿司ネタとシャリは温度が違う | ||
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そんなもんだから、冷凍寿司がどこまできてるのか、日本のお客さんの舌を満足させることができるのか、楽しみに海を渡ったんだがよ…。 うーん、まあ味的にはそこそこ美味しいが、あっしにはどうしても気になる点があるんだよなあ。 つまり、寿司ってえのはネタの温度がだいたい摂氏7℃、シャリの温度が12℃と違うんだ。江戸前寿司は合わせる素材どうしの温度が違うという、一般的な料理の中ではきわめて珍しい食べ物なんだ。 食べたときに口の中で広がる、微妙な温度差を楽しむ食品でもあるんだな。 それをネタからシャリまで 全部冷凍にしちまうと、『おいおい、そいつはねえだろう』ってコトになるんだよ。 まあ、もう少し安い値段なら『価格も味のうち』ってんで、いいんだろうけど…そんなに安くはねえんだよ。まあ、この問題がクリアされるまでは、このイダテンのゲンさんも《丸ごと冷凍寿司》を扱うことはできねえだろうな。 |
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| 古代中国鮓のレシピはいかが? | ||
さーて、前回は寿司の起源の話をしたんだっけな。2400年前の秦の時代に生まれた寿司のルーツは、キリストさまのおっしゃった『預言者は自国で受け入れられない』じゃねえけど、中国ではなぜかそれが衰退した。
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| 台湾の熟れずしはクサいぜ! | ||
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その後、中国ではサカナとは縁のない、チンギス・ハーン率いる元に征服されるせいか、すっかり姿を消してしまう。 |
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| 日本の寿司の原型は鮒ずしにあり! | ||
| 中国でスシが姿を消してから、日本にどう伝わって発達するのか、ハッキリと示す資料は少ない。わかっているところで資料が出てくるのは、それから1000年以上経った安土桃山時代になってからだ。 |
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| 酒のサカナに鮒ずしは旨いぜ! | ||
| かなり昔になるが、マンガ「美味しんぼ」にも鮒ずしが取り上げられていたことがあった。トリフ自慢のフランス人社長と、松茸自慢の社長がケンカをしたので、鮒ずしで仲直りさせるという、相変わらずの強引な話だ。 |
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